戦国の守護大名の拠点を歩く。国史跡指定へ向かう「大桑城跡」・岐阜県山県市

山県市

大桑城跡周辺航空写真（南から）

 

岐阜県山県市に残る「大桑城跡」が、国の文化審議会において国史跡への指定が答申されました。官報告示を経て正式指定となれば、市内で初めての国史跡となる見込みです。

大桑城跡は、戦国時代に美濃国守護・土岐氏によって築かれた山城と城下町からなる遺跡です。古城山の山頂一帯に広がる山城跡には、曲輪や石垣などが良好な状態で残り、南麓には城下町を囲む木戸や堀の跡も確認されています。

発掘調査では、庭園跡や丁寧に積まれた石垣、当時の暮らしを物語る土器類が多数出土しており、政治と生活の両面を備えた守護大名の拠点であったことが明らかになってきました。戦国時代の城郭構造を今に伝える貴重な史跡として、歴史散策に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

開催概要

史跡名：大桑城跡（おおがじょうあと）
文化財区分：国指定史跡（指定予定）
時代：室町時代
所在地：岐阜県山県市大桑
特徴：守護大名・土岐氏の拠点城郭跡、山城と城下町が一体となった構造
関連情報：山県市公式サイト（大桑城跡）
https://www.city.yamagata.gifu.jp/site/oogajoato/

 

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