「元気よく」
木更津マジック
1月15日は6名の小学生が体験に来てくれました！練習前に何人かの小学生に、
「中学生になったらどこで野球をしたいのか決まっているのかい？」と質問すると、
「シニアと軟式で迷っています…」と答えてくれました。
色々と体験に行って、肌で感じて、金銭的なものや送迎など親と相談して、最後は自分で決めるの
がいいと思います。
さて、今日の目標は「元気よく」の一点としました。簡単なようでとても難しい課題です。私が監
督である限り、ここだけは外せないチームカラーが「元気よく」なのです。元気は伝染していきま
す。指導者が元気よく投げかければ、選手からも元気な声が返ってきます。選手の間で一目置かれ
ている選手が「元気よく」プレーすると、選手から選手へと伝染していきます。選手たちにいい影
響を与えられるような元気印の存在が出てきてくれることを期待しています！
今日のメニューは、以下の通りです。
・10分間走
・アップ
・サーキット
・キャッチボール
・捕球練習各種
・片手ノック
・アジリティ
一つひとつのメニューに課題を与えて練習しました。
多くの選手がいれば、その分、技量も性格も様々です。
・やろうとしてできる選手
・やろうとしてもできない選手
・やろうとしていないけどできている選手
・やろうともしていない選手
この4パターンに分かれた時に、上の2つの選手になってほしいものです。
「やらない」と「できない」には大きな差があります。辛抱強く語りかけていきたいと思います。
今日は小学生がいますが、特別な体験メニューを用意したわけでもなく、私自身もいつもと変わら
ないやり方で選手たちに接したつもりです。体験ですので、できるだけ普段通りの雰囲気を味わっ
てもらいたいという理由からそうしました。小学生にとっては、初めてのグランドで、初めてのメ
ンバーと、初めての指導者から、初めての練習をするわけで、きっとドキドキしていたことと思い
ます。だから、中学生には、優しく丁寧に接してあげてほしいと伝えますが、なかなかこちらが思
うような動きはできていませんでした。グッと堪えて様子を見守っていると、数名の中学生が優し
く声をかけていたり、丁寧に教えてあげている様子も見られました。
指導者として全体を見ていると、できていないことに目が向きがちになりますが、やはり教師の仕
事と同じで「悪いこと探し」よりも「いいこと探し」のほうがいいですね！ただし、課題を見逃し
て選手たちに求めることをやめると、選手たちが伸びないのも事実ですので、野球の通した人間教
育の観点も忘れることなく、お互いに楽しく成長できる練習にしていきたいものです。
なぜこんなことを考えているのかというと、昨日の夕方、整えるために君津の湯に行きました。
そこでサウナに入り、たまたまやっていたテレビでのことがきっかけです。
それは、ブラック部活特集。部活動内でのいじめや指導者からの体罰、執拗な強い言葉での指導か
ら、自ら命を絶った中高生の話でした。心が苦しくなりました。自分も含めて、指導者は時に選手
を厳しく叱ることがあります。それが選手のためであると疑わず、自分としては愛を込めて叱って
いるつもりでも、その真意が伝わらなければ、その指導は、無意味で、いじめと同じです。そのテ
レビを見て、若き日の自分の指導を振り返り、自分も紙一重だったかもしれないと思うとゾッとし
ました。
昨日の今日だということもあり、今日を振り返ると、とにかく選手たちに語りかけ、強制するよう
な表現は避けて指導していたように思います。どちらかと言うと、想いを包み隠さず伝えるタイプ
の指導者ですので、忘れないように心がけていきたいと思います。
最後のミーティングで、選手たちに今日の目標「元気よく」に対する自己評価を行いました。
0点〜20点 1人
21点〜40点 4人
41点〜60点 多数
61点〜80点 2人
81点〜100点 0人
平均してみると50点くらいなのでしょうか。
今日の自分を振り返って、自分で50点をつけるような練習を積み重ねても上達は遅いでしょう。技
能の上達も大事ですが、何よりも今日1日を振り返って、「俺、今日、マジで頑張ったわ〜！」と自
分で自分を褒められることが、自己肯定感を高め、自信に繋がります。そのような練習態度だと、
仲間からも認められ、指導者からの信頼も生まれます。その繰り返しが、試合の中では、勝負強さ
や逆境に強いメンタルに繋がってくるのだと思います。もっと大きなことを言えば、これから先の
人生の生きる価値観の構築に繋がってくるのだと思います。
次回の練習でも最後のミーティングで同じ質問をしたいと思います。みんなが80点以上に手を挙げ
て、今日よりも充実感を持って帰れるように言葉をかけていきたいと思います。
でも、小学生の1人に「今日の練習どうだった〜？」と聞いたところ、「すごく楽しかったです！
迷ってましたけど、マジック一択です！」と答えてくれた選手がいました！正直に、嬉しく思いま
した！また、見に来てくださった少年野球の方が、「何かお手伝いできることがあったらなんでも
言ってください！」というありがたい言葉もいただきました。
今日のご縁が、どんな形でも繋がっていってくれれば、こんな幸せなことはありません。野球が繋
いだこのご縁を大切にしたいと思います。
来年から始動する壮年野球に向けて、小中高と一緒に野球をやった幼馴染が遊びに来てくれまし
た！これもまた野球が繋いだ大切な仲間です！
その一瞬に夢中になれっ！
〜想いを胸に、期待をカタチに〜
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