「自分次第」
木更津マジック
9月は新人戦前ということもあり、各中学校では練習試合が組まれているので、きっと時間をかけて
できていないであろう内容を行いました。1塁のリードやバントを普段どうやって行い、また、
各チームでどうやって指導されているのかを選手たちに聞いてみました。こちらが求める正解を
答えられる選手は1人もいませんでした。聞くと、「なんとなく」や「分かりません」という答えが
多かったです。私が持っている答えが全て正しいわけではありませんが、選手たちにもプレーに
ついて「なぜそうなのか」を理解してプレーできるようになってほしいものです。
①走塁練習(1塁リードの出方、バック)
・自分のセーフティーリードはどこなのか。
・最短距離で出られているか。
・投手から目をきっていないか。
・足は前に交差していないか。
・ベースバック時に右手で左端を触れているか。
・素早く立ち上がり、再リードできるか。
・急な牽制にも反応できる態勢か。
・ベースから離れずに起き上がれているか。
・コーチャーはボールの位置を伝えているか。
まだあったかな～？
②バント練習
・打席の前に立つメリットとデメリット。
・打席の後ろに立つメリットとデメリット。
・自分に合った軸足はどちらか。
・構えるコースはどこなのか。
・目とバットの距離は一定か。
・遅れずにタイミングがとれているか。
・下半身は作れているか。
・上体の力は抜けているか。
・ボールを迎えに行っていないか。
まだあったかな～？
野球は、「タイミング」「間」のスポーツなので、相手の動きやボールに対して自分の形が崩れず
にプレーすることが大切です。バッティングやバント、捕球や投球のタイミングは、「1・2・3」
ではなく、「1・2・の・3」だと言われることが多いです。その「の」がとても大切だと思います。
声に出してやってみると、その間違いがよく分かります。今日のバントで言えば、「1」の始動が
遅いと「3」の前にインパクトを迎えてしまいます。「1・2」の動きがゆっくりすぎると「の」の
間(ま)にゆとりがなくなってしまいます。
走塁にしても、バントにしても、沢山のチェックポイントがあるのに、同じグループの仲間はその
ポイントを評価してあげることができません。結局、ただなんとなくプレーしてしまっていて、
理解しようとしていないように感じました。他人に教えるのはすごく難しいですが、理解していれ
ば、もし自分ができていなくても、見て思ったことを伝えてあげることはできるようになります。
自分がプレーしている時は、成功と失敗に一喜一憂しているので、自分では気づけないところが多いです。
だから、コーチングしてあげることができる仲間になってほしいです。そこにはやはり、「なんと
なく」ではなく「理解」が必要です。
今日の4時間の練習を振り返ると、アップ、キャッチボール、走塁、バント、部門別守備練習、ダウ
ン、グランド整備… 全てにおいて「なぜ行なっているのか」を理解していないように感じました。
もっともっと濃密な時間にすることができるのに、とてももったいないと思います。
まだスパイクの跡が残るグランドで整備を終了してしまう選手たち。ファールグランドはいらない
のかな〜。借りたグランドのサッカーゴールを元の位置に戻さなくていいのかな〜。
行動は想いの上に表されるもので、行動にあらわされないものは、想いがないのだ。
必死に理解しようとしないのも、元気よくプレーできないのも、そこに熱い想いがないからだ。
今日1日の木更津マジックは、悔しいですが、意識が低いとても弱いチームに見えました。月に数回
しか会えない選手たちの心にもしみわたるような言葉を残してあげたいと思っているのですが、
自分自身の力不足で、いつも振り出しに戻ってしまいます。最後のミーティングで、マジックの
ホームページに選手心得が載っているから、次回の練習までによく理解して来るように伝えました。
選手たちが上手くなるのは「自分次第」、もっと上手くなりたいと思って取り組む雰囲気を作るの
は「監督次第」。諦めずに頑張ろう！
その一瞬に夢中になれっ！
〜想いを胸に、期待をカタチに〜
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