「繋がり」
木更津マジック
今日は総体前の最後のマジックの練習でした。
多くのチームが練習試合や自チームの練習に熱が入ったようで、無理はせずに欠席の選手が多かったです。
今日のメニューは、前回同様フリーバッティングと課題練習という形で行いました。
自チームの練習試合でサヨナラ負けをし、総体前に悔し泣きをしていた選手を見てからの、
楽しそうに笑顔で野球をするマジックの選手たちを見て、心を軌道修正するのに若干時間を要した
私なのでした…。
フリーバッティングでは、多くの選手がいい打球を飛ばしているのを見て、みんなここまで努力を
重ねてきて、それが花開く時がきたのだと、総体での活躍が楽しみになりました！
そのあとの課題練習では、バッティング、キャッチャーのスローイング、ノックに分かれて40分間
行いました。特に、有意義だったと感じたのは、トレーナー陣のコンディションチェックです。
大会でいいパフォーマンスを発揮するために細部までじっくり見てくれました！前回に引き続き
素敵なスタッフに感謝です！総体1週間前の選手を各中学校から預かり、怪我なく無事に解散できた
ことが何よりもホッとしました。
最後のミーティングで、私自身の中学校生活最後の県総体の試合についてのほろ苦い思い出話を
しました。この話は、毎年自チームに総体前にする話です。
本当に個性的な12人の仲間でした。どこに行くのも一緒、善行も悪行も、何をするのも一緒。
本当に仲の良い野球部の仲間たちでした。
しかし、最後の試合は本当に最悪な終わりかたでした。エースが相手のヤジにキレ、そんなエース
に副キャプテンがキレ、そんな2人の姿を見て、試合の勝ち負けなんてどうでもよくなってしまいま
した。目の前で仲間が崩れていく様を見て、胸が張り裂けそうな想いでした。最後の最後でチーム
がバラバラになってしまったのです。
いつも一緒だった仲間たちが遠くに感じられるような、怒りと虚しさ…。
もちろん、試合は大敗。
負けたことはちっとも悔しくなかったです。
でも、今まで感じたことがない気持ちが胸いっぱいに広がりました。
大好きな仲間のことが信じられなくなったのです。試合終盤、キレている2人を交代してほしいと
監督に伝えました。そんなことを言ったのは初めてでした。しかし監督は代えませんでした。
今思えば、最後まで戦力を落とすことなく、勝とうとしてくれていたのかもしれません。
試合後、涙を流すこともなく、ただただ呆然としていると、最後のミーティングで、
監督が一人一人の手を握りながら、一人一人に声をかけてくれました。
いつも本当に厳しかった監督が、号泣しながら「ありがとう…ありがとう…」と。
達成感でも、感謝でもない。複雑な心境でしたが、心が解放されたのか、悔しい想いが一気にあふ
れ、涙がこぼれました。
だから、選手たちには、どんなミスがあっても、思い通りにならなくても、仲間を信じてプレー
してほしいという想いがあります。
勝ったって、負けたって、野球を通して仲間が「繋がる」ことよりも大事なものなんてない。
私はそう思っています。
仲間がヒットを打ったら、心から喜べばいい。
仲間が緊張に押しつぶされていたら、笑顔でその緊張を解いてあげればいい。
仲間がエラーしたら、ドンマイって言ってあげればいい。
仲間が諦めそうになっていたら「まだだ！」って気づかせてあげればいい。
負けて悔しかったら、仲間と一緒に泣けばいい。
どのチームも、今まできっといろんなことがあったはずです。でも、大会当日を迎えるまでの
残り1週間は、同じ方向を向いて、仲間と共にあってほしい！
それができれば、勝っても負けても、心が「ぽわ〜」っと暖かくなるから。
選手のみんなにとって「それぞれの最高の夏にしてほしい」と、心からそう思います。
練習後、1人の選手が「動画撮らないんですか？」と言ってきました。みんなにとって3150動画
は楽しみの一つになったんだと思い、なんだか嬉しかったです！
最後に、スタッフと同じ職場の方が、前回の投稿を読んで、感動して涙を流してくれたということ
を私に伝えてくれました。誰かに想いが届いていると思うと嬉しいものですね！
その一瞬に夢中になれっ！
〜想いを胸に、期待をカタチに〜
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